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コラム

塗料の種類と機能について

2021年06月29日

近年、塗料の性能は飛躍的に向上しており、次々と新しい技術や機能を持った塗料が誕生していますが、大きく分けると下記4種類の塗料が現在の主流となっています。一般的に下記の下に行くほど金額が高く、下に行くほど耐久性も高くなりますが、塗料への樹脂の配合量や付加機能によって耐久性や価格が逆転する場合もあります。

 

種類 特徴 耐久性/
耐用年数
コスト
ウレタン 安価であることが最大のメリット。反面、耐久性が低い、ウレタン樹脂は加水分解を起こすので汚れやすい。近年は、耐久性の低さに加え、シリコン塗料の低価格化もあいまってあまり使われることは少なくなってきている。 ☆★★★★
~5年
☆☆★★★
シリコン 多くの会社で標準グレードに採用されている塗料。耐久性、費用のバランスがよく、シリコン樹脂の特徴で透湿性があるのも建築向けの塗料に適している。 ☆☆☆★★
10年
☆☆☆★★
フッ素 価格も高いが、耐久性が高いことが最大の特徴。 ☆☆☆☆★
15年
☆☆☆☆★
無機ハイブリッド 最新の塗料。劣化のない無機成分を配合している。無機成分は紫外線劣化をしない代わりに弾性が全くないので、無機成分のみの塗料だと建物の動きに追従できずひび割れを起こしてしまう。その対策として有機成分(様々な樹脂)を無機成分同士の繋ぎとして配合されている。デメリットは金額が高いこと、そして新しい塗料のため実績が少なくカタログスペック通りの性能が発揮されるかが不透明なところ。 ☆☆☆☆☆
20年
☆☆☆☆☆

 

また、塗料に付加される機能で主なものは以下のようなものがあります。

■透湿性・・・塗装基材の湿気を塗料で蓋をしてしまわずに逃がすことができる。

■防錆・・・・俗にいう錆止め機能。近年は錆止め塗料にも技術革新があり、錆を安定化させてより錆びにくくした塗料も登場してきている。

■弾性、可とう性・・・建物は湿気や熱の影響を受けて常に膨張、収縮を繰り返しており、これに塗料が追従できる弾性がないとひび割れの原因になってしまう。特に動きの大きい物に対応するために、弾性を高めた塗料が作られている。ただし、弾性があればクラックの抑制になるが、下地との相性を考えずにやみくもに弾性塗料を塗装してしまうと、膨れの原因になってしまう。

■防カビ、防藻・・・建物の形状や立地によって、藻やカビが繁殖しやすい建物の場合は、防カビ防藻機能の高い塗料を塗装することで、建物の劣化や美観をより長持ちさせることができる。

■低汚染・・・撥水性や親水性を高くすることで汚れをつきにくくする。

■遮熱・・・特殊な顔料を使用することで太陽熱を反射して表面温度を上がりにくくする機能。塗料によっては、遮熱機能の有無によって表面温度が10度以上変わることもある。

■ラジカル制御・・・塗料の白色を出すために用いられる酸化チタンは紫外線と反応してラジカルという反応を起こし塗膜を内部から破壊してしまう。これを抑制、制御することで塗料の耐久性を高めている。

最後に塗料の選び方についてですが、佐藤塗装がお勧めしたいのは「ライフサイクルコスト」の考え方です。今お住いの建物にあと何年くらい住むのか。その中で何回塗り替えが必要で、そのコストの総額はいくらになるのか。選択する塗料の種類によって大きく変わってくると思います。塗り替えや塗装ご検討の際は、そのあたりも施工会社にご相談になってみてはいかがでしょうか。

 

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