塗装できない屋根って?!~どんな時に塗装ができないか解説します~
2025年05月22日「そろそろ屋根の塗り替えを」と思って見積もりを取ったら、
「塗装はできません」と言われてびっくり――
このコラムをたどり着かれた方の中には、こんな疑問を抱いている方が多いのではないでしょうか?
屋根はお家を守る大切な部分。だからこそ、適切なメンテナンスが欠かせません。
でも、「なぜ塗装ができないのか」「本当に塗装できないのか」は、専門的な判断が必要なデリケートな問題でもあります。
今回は、塗装ができない屋根の条件と、その理由、そして悪質なセールストークに惑わされないためのポイントを解説します。
1.屋根メンテナンスの3つの種類
まずは、屋根のメンテナンス方法について簡単に整理しておきましょう。
🖌 屋根塗装
【メリット】
・費用が安い
・工期が短い
・見た目がキレイになる
【デメリット】
・塗装ができない屋根材が存在する
・下地や屋根材の補修が必要な場合、対応できないこともある
🏠 カバー工法(重ね葺き)
【メリット】
・古い屋根の上から新しい屋根材をかぶせるため、廃材が少なく済む
・遮音性・断熱性が向上することもある
【デメリット】
・屋根材によっては施工できない場合がある
・下地の劣化が見逃されることも
🧱 葺き替え工事
【メリット】
・屋根材と下地をすべて新しくできる
・雨漏りや内部劣化の根本解決が可能
【デメリット】
・費用・工期ともに大きくなる
・仮住まいが必要なケースも
2.塗装ができない屋根の3つの条件
では、どんな屋根が「塗装できない」と判断されるのでしょうか?
以下のような条件がある場合、塗装は難しいとされています。
❌(1)2000年前後に製造された「ノンアスベスト屋根材」が使われている場合
1990年代後半〜2000年代前半に多く使われた「ノンアスベスト(非アスベスト)」のスレート屋根材には、強度不足・ひび割れがおこりやすい・吸水性の高さといった問題がある製品が存在します。
塗ってもすぐに剥がれたり、素材自体が割れてしまったりするため、そもそも塗装に適していないのです。
例:クボタ「ニューコロニアルNEO」、松下電工「レサス」 ニチハ「パミール」 など
❌(2)カラーベスト・コロニアル屋根で2回以上の塗装歴がある場合
同じ屋根に何度も塗り重ねると、屋根材同士の重なり部分(縁)に塗料が入り込んで詰まり、水はけが悪くなることがあります。
特に「縁切り」処理(重なりの隙間を確保する施工)をせずに何度も重ね塗りしてしまうと、内部に水がたまり、逆に劣化や雨漏りの原因となることも。
✅ 適切な縁切り処理を行えば、塗装できるケースも多くあります。
❌(3)屋根に大きな欠陥や劣化がある場合
屋根材の劣化が著しい場合だけでなく、見た目は問題なさそうでも、屋根の下の「野地板(のじいた)」や防水シートが腐っていたり、雨漏りがある場合は塗装では対応できないことがあります。
この場合はカバー工法や、ケースによっては葺き替えで根本的な修繕が必要になります。
3.悪徳業者のセールストークに注意!
「塗装できません。カバー工事しかありませんよ」と言われたとき、ちょっと立ち止まってください。
本当に塗装できないのか? 不安をあおるだけの営業トークでは? 以下のような説明には要注意です。
⚠ 「アスベストが入ってるから塗装できません」はウソ!
実は、アスベストが含まれている屋根材の方がむしろ丈夫です。
塗装できない理由にはなりません。むしろ、正しく塗装して保護すれば長持ちする素材です。
⚠ 「割れてるから塗装できません」も、即決はNG!
割れや欠けがあっても、前項の「ノンアスベスト屋根」でなければ部分補修して塗装できるケースは多数あります。
割れた部分だけを差し替えたり、補修材で対応できることもあります。
4.まとめ:納得できる説明があるかどうかが信頼の分かれ道!
塗装できる・できないを判断するには、屋根材の種類・年数・施工歴・下地の状態など、総合的な判断が必要です。
信頼できる業者は、「なぜこの工法なのか」を写真や報告書でわかりやすく説明してくれます。
✅ 少しでも不安を感じたら、他の業者にも見積もりを取りましょう。
✅ 無料診断を活用して、複数の意見を聞くのも失敗しないコツです。
🛠 佐藤塗装では、写真付きの診断報告書を無料でお渡ししています!
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